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長崎の教会

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僕の机の前には、1963年東松照明さんによって撮影された下五島 玉の浦町にある井持浦天主堂のポストカードが貼ってある。ドローイングの合間にふと眺めるこの祈りの風景に、癒され、どれだけ力を貰ったことだろうか。暗部の調子が美しく現場の空気感が伝わる見事な一枚だと思う。長崎の信徒たちは天主堂(教会堂)を「お御堂」と呼び、大切な自分たちの祈りの家として御堂にさらに「お」をつける。

 その横には、白井綾さんの2012年写真展「長崎の教会」のDMが貼ってある。

その個展会場で、ご本人と話したことを鮮明に覚えている。日本人にとってのキリスト教のこと。海外でみた教会のこと。五島列島での撮影時のこと。

 きゃしゃな体で、重たい中判カメラ機材を抱え、無人島になった隠れキリシタンの島を歩く白井さんの姿を想像した。絵画作品にしろ写真作品にしろ制作する動機は、ある種の衝動だと思う。この仕事を自分がやらなくてはいけない使命感のような力に動かされ、突き進んでしまうエネルギーだ。こればかりは上手く説明ができない。

 

今は、無人島になった野崎島にある野首教会の写真は、色彩豊かで切ないほど美しい。正方形のフォーマットのほぼ中央にある水平線はぼやけ対照的に山の稜線は明快に教会へと続いている。信者の強い信仰心すら感じる写真だと思う。

 

 

小さなポストカードの写真から大きな力を貰って、僕は、またドローイングを描く。弾圧の歴史を乗り越えてきた日本列島の西に端にある教会群は是非、世界遺産になってもらいたいと願っている。

 

 

 

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