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July 8, 2018

7月3日(火)蒸し暑い日。絵を学ぶ学生 留学生らと吉祥寺美術館に江上茂雄 風景日記を鑑賞した。江上は、1912年 明治45年現在の福岡県みやま市に生まれ、2014年平成26年101歳で亡くなるまで、絵を描き続けた。特に定年後の1979年〜2009年の約30年間、正月と台風の日を除き毎日屋外で、安価なクレパス、クレヨンを使い1日一枚描き、2万点に以上の作品を仕...

April 12, 2018

「モリのいる場所」という映画が、2018年5月より全国ロードショー公開される。今からとても楽しみだ。1880年明治13年岐阜県に生まれた 画家 熊谷守一(モリカズ)を描いた映画だ。熊谷守一は仙人と呼ばれた絵描きで、多くの画家やクリエイターに未だ大きな影響を与えている。

私もその一人なのだが、なぜ熊谷作品に引かれるのだろうか? 

大胆でシンプルな構図。単純化された...

October 25, 2017

僕の机の前には、1963年東松照明さんによって撮影された下五島 玉の浦町にある井持浦天主堂のポストカードが貼ってある。ドローイングの合間にふと眺めるこの祈りの風景に、癒され、どれだけ力を貰ったことだろうか。暗部の調子が美しく現場の空気感が伝わる見事な一枚だと思う。長崎の信徒たちは天主堂(教会堂)を「お御堂」と呼び、大切な自分たちの祈りの家として御堂にさらに「...

October 9, 2017

9月11日月曜日。アメリカ同時多発テロから16年経った日、池袋の中華料理店で、版画家の大沼正昭さん、ミラノ在住の画家清水哲郎さんと食事をしながら絵の話に夢中になった。大沼さんが、ふと「マチスとボナールはよく比較されるが、自分は洗練されていないボナールに惹かれるんだよな」という言葉が、ずっと心に残っていた。改めてボナールの作品を図版で眺めてみた。

これは、191...

September 19, 2017

9月8日金曜日 若い画学生の作品を見る機会があった。現在白日会で活躍されている中谷晃先生とともに画面に向かっている学生といろんな話をした。中谷先生は、穏やかな口調で生徒の話をじっくり聞く。そしておもむろにご自分の絵に対する姿勢というか、態度のような話をしてくださり、「無責任なことは言えませんが」と前置きして絵を通して生きてきた実感をゆっくりと話してくださった...

May 5, 2017

ドローイングとは、線を引くという意味以外に、「何かを引く(引っ張り出す)」という意味がある。キャンバスに描く前の下書き、エスキースやスケッチ(写生)と違い、ドローイングは日々のトレーニングのような、今の記録という感覚があるので、とても好きな仕事だ。

自由に手を動かし、水やオイルで溶かした絵の具と戯れ、線を引く。手で実験し目で確認する作業を繰り返し、少し前の記憶...

April 25, 2017

4月20日(木)電車とバスを乗り継ぎ、埼玉の朝霞にある老舗メーカー。クサカベさんの絵の具工場に見学に行く。クサカベの油絵の具というと僕が、画学生のころは、発色がよく顔料(色のつぶ)の含有率が高いため高価で「こだわりの油絵の具」というイメージが強かった。

現在は、現代アートの世界でも水性のアクリル絵の具を使う人の方が圧倒的に多いが、僕は、未だ油絵の具信者だ。乾燥...

April 1, 2017

3月31日雨。銀座3丁目のコバヤシ企画画廊室に赤塚祐二さんの個展を見に行く。学生の頃から大好きな画家だ。体の大きさをはるかに超える作品が出迎えてくれる。昨年より色彩が明るくなり、大胆なタッチの中に画家の日々の思考が再現されている。僕は、赤塚さんの画面に立ち向かっていく姿勢に憧れてきたのかもしれない。

そして、赤塚さんのリトグラフ作品にドローイングや油彩とは、違...

「inter~ for creative](人形町ヴィジョンズから毎月1回発行されるメールマガジン)に掲載

「見ることの誘惑」第五十回 早見 堯

馬場健太郎「ハルガスミ」

  2015年 58×58cm 油彩 エマルジョンキャンバス

  ティル・ナ・ノーグギャラリー 2016年10月の個展で展示 東京

画面の周縁から描く。だから、焦点をあわせる中心ができない。
これが...